
大根類
大根の基礎知識
大根・青首大根
科:アブラナ科¹
原産:地中海沿岸・中国¹
旬:冬~春¹
聖護院大根
原産:聖護院(京都)²
旬:冬
紅芯大根
原産:中国³
旬:冬
三浦大根
原産:神奈川の三浦半島⁴
旬:冬
参考文献:
¹やまむファーム. 「ダイコン(大根)の栽培方法・育て方のコツ|やまむファーム」. 『やまむファーム』. https://ymmfarm.com/cultivation/veg/j-radish. 参照日2021/04/06.
²JA京都. 「京の産品図鑑 聖護院だいこん」. 『JA京都』. https://jakyoto.com/product/%E8%81%96%E8%AD%B7%E9%99%A2%E3%81%A0%E3%81%84%E3%81%93%E3%82%93/. 参照日2021/04/06.
³Honda耕うん機. 「紅芯大根ってどんな野菜?育て方やレシピをチェック!」. 『Honda耕うん機』. . 参照日2021/04/06.
⁴JAグループ. 「三浦大根の紹介」. 『JAグループ』. https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=142. 参照日2021/04/06.
成長記録
大根類は冬野菜なので自分で播種をして一から育てました。土づくりからマルチ、肥料、種まきを全て行いました。大根は地中でゆっくりと育っていき、水やりが必要ないので一度種撒きをしたら育てるのは楽でした。

大根の種は初めは青くてこんなに小さいんです。大きさは大体3~7mmくらいです。これを植えて、間引きをして最終的に巨大な大根になるのですから生命の力強さというのは本当に驚きです。
畑を耕して床を作っていきます。これは最初に床を作る場所に肥料をまき、耕して形を整えてから表面を平らにする、という行程です。これは聞くと簡単に見えますが初心者にとっては水平で美しい床を作るのはとても難しいです。床は平坦でないと雨水がどこかに溜まってしまったりうまく排水されなくなり、作物の腐敗につながってしまいます。


マルチ敷きが完了しました。これから種を植えていきます。種は小さな瓶底で各穴にへこみをつけてから数個入れて土をそっとかぶせます。大きめの種なので覆土は1cmくらいします。
その後グラスファイバーのポールを使ってトンネルの格子を作り、上から寒冷紗をかけます。これは害虫対策のためです。これが終了したら一通り作業は終わります。
素人なので夏の暑い日にはこれが2時間くらいかかりました。上手な人は30分くらいでこなしてしまうので尊敬です。
次にマルチを敷きます。マルチというのは保温・保湿・雑草対策などに使うビニールシートのことをいいます。このマルチは穴があらかじめあけられているものです。マルチはまず片側を土で固定してからゆっくりと敷いていき、土との間の空間がなくなるように敷いていきます。床がきちんとできていないとここで空間ができてしまいます。敷き終わったら各辺に土をかぶせます。この時マルチの上に土をかぶせる、というよりはマルチを地中に埋めるといった感じに土をかぶせます。マルチを平たく敷いたまま上に土をかぶせてしまうと雨水が地中に吸収されなくなってしまいます。


残った大根はこのようになります。立派に葉を広げています。

紅芯大根も間引いたら小さな赤い大根がすでにできていました!かわいらしいのでこの後ゆでていただきました。おいしかったです。
数週間後には細い大根が地上に出ていました。この突き出た部分が日に当たって青くなることで青首大根になります。これからどんどん伸びていきます。

その後結構伸びてきたため間引きをしました。間引きというのは複数の株のうち強くて丈夫なものだけを残して栄養価などを集中させることです。そのために生育状態が悪い、病気や害虫にやられてしまっているものを取り除きます。
大根を間引くと小さくてかわいいミニ大根がすでにできていました!洗って食べられそうだったので食べてみましたが食べられる量が少なかったですね...。


紅芯大根もずんぐり育っていき、穴から太く赤い大根の頭が見えます。紅芯大根の方が青首大根よりも小さめですが姿がユニークですね。頭が少し出ているのが面白いですね。大根類は放置しているだけなのにすくすく育っていくので育成が楽です。葉の部分まで赤いなんて不思議です。
大根が茂っていき、葉が大きく広がるようになりました。下からひょこひょこ見える青首大根はまだ全然太くはありません。これから太陽の光をさあさんと浴びてそのエネルギーを根に蓄えていくようです。



今更ですがなんと一つの穴から2つの大根が生えているものがありました。おそらく間引き忘れでしょうが奇跡的に両方同じサイズくらいに育っています。ただし一つ一つのサイズは他の穴の大根よりも少し小さめです。今更間引きをしても根を傷つけてしまうと考えたので放置することにしました。土の中でお互いの根の伸長を阻害していないかが心配です。

青首大根も収穫しました。少し曲がっていてお店で見るような大根よりも不格好ですがおそらく味は変わらないでしょう。体が緑から白に変わっているところで地上にどれくらいでていたかがわかります。
たまたま大根の表面にぶつぶつしたものがあります。中身に特に問題はなく食べても腹を壊しませんでしたがもしかしたらカビや虫による被害かもしれないのでぬめりやにおいに注意すべきです。
それぞれの大根ごとに少しずつ葉の形が違うのが興味深いです。青首大根は軟らかく、聖護院大根はきれいな切れ込みがあり、三浦大根はシャキッと伸びていてとげとげしています。
別の角度から見ると緑の屋根が敷かれているかのように見えます。太陽からの光をいっぱいに受けています。
大根の生長はとても早く、青首大根は結構伸びてきました。葉の位置を高くすることで太陽の光をより受けられるようになるのでしょうか。
いつのまにか20cmも青首大根は地上に出ていました。そして白かった根の部分が少し緑がかっていることも見て分かります。

紅芯大根を一つ収穫しました。洗ってから日差しに当てるとその紅の体に日の光が当たって美しく輝いています。大きさは拳よりも一回り大きいくらいで、重さはコーラの缶よりも少し重いくらいです。頭の方が下部よりも濃い赤色なのが美しいグラデーションを作っています。この色は畑でよく見る色ではないのでとても映えています。


聖護院大根も収穫しました!立派な球体に育ち、私の顔よりも一回り小さいくらいの大きさです。初めてなのにこんなに立派な聖護院大根を育てられてうれしかったです!
写真では持ち上げていますが結構重く、葉がちぎれないか心配しながら写真を撮りました。聖護院大根は野菜室のスペースを多く取ってしまうので冷蔵庫外の冷所で保存しました。
聖護院大根は煮崩れしにくいため煮物に向いた大根です。おでんにしていただきましたが、本当に煮崩れしませんでした。むしろ青首大根の煮物よりも噛み応えがありました。

ついでに残った聖護院大根も収穫しました。どちらも大きく重く丸く育ってくれてうれしいです!大根を土から引っこ抜くときにスポッと巨大な球が土の中から出てくるのは面白くてスカッとします。

2つ収穫したのですが合わせて7.5kgくらいありました。こんな大根見たことがありません。三浦大根はちょっぴり苦みがきいていました。
聖護院大根を体重計にのせると約3kgだったことがわかりました。初めは数ミリ程度の小さな種が数か月で3kgにまで生長するのは驚異的としか言いようがありません。表面はつるつるしているので持っているときにすべって落とさないように注意する必要があります。

そして三浦大根も収穫しました。こちらは聖護院大根よりも大きくて重いです。寸胴の大根で片手で持ち上げることは困難でした(私が非力なだけですが)。こちらも小さな種から生長したと考えるともう驚愕を通り越して恐ろしいですね。土に根をしっかり張っているから土から抜けないのかと思いきや単に重すぎるから抜けない、といったことがありました。
