
レタ菜・白菜
レタ菜
白菜の基礎知識
レタ菜(レタサイ)
旬:夏~初冬¹
超極早生の白菜の品種でレタスのように生でも食べられるという特徴を持っています。¹
白菜
科:アブラナ科²
原産:中国²
旬:冬²
参考文献:
¹野崎採種場. 「レタサイ|野崎採種場」. 『野崎採種場』. https://nozakiseed.co.jp/seeds/seeds-145. 参照日2021/4/24.
²やまむファーム. 「ハクサイ(白菜)の栽培方法・育て方のコツ | やまむファーム」. 『やまむファーム』. https://ymmfarm.com/cultivation/veg/napa. 参照日2021/4/24.
成長記録
レタ菜と白菜は一番最初に播種をして育てた作物です。レタ菜と白菜はどちらもやわらかい葉を食べます。レタ菜は数か月で収穫することができますが白菜は何か月間も成長して大きくなります。どちらも最初の播種と間引きをすればあまり手間のかかる作物ではありません。

最初に種まきのための床を作ります。播種をするときは平らで柔らかい床を作る必要があります。初心者にとってはきれいな床をつくることは難しかったのですが何回もすれば慣れてきます。床は水で濡らして湿らせてからマルチを上から敷きます。
マルチを敷いたら穴をあけます。穴はハサミで開けるのですがしゃがむときにバランスを崩して床の方に倒れないように注意する必要があります。穴をあけたらそこに種を植えます。白菜の種は本当に小さいのですがこの1粒がぐんぐん成長してあの大きさになるなんて生命の力強さを実感せずにはいられません。

数日後に白菜を確認するとすでに子葉が出ています。この後各穴で間引き(強い株だけを残すこと)をしていいきます。何個かの穴からは芽が出てこなかったため播種時のミスと考えて再度植えなおしました。するとすこし遅れることになりましたがちゃんと芽が出てきました。おそらく播種する時に種を深く植えすぎたのだと思われます。
1週間ほどたつとレタ菜はもうすでに葉を広げています。奥の方では白菜が見えます。白菜はレタ菜ほど早く成長はしないようです。レタ菜の成長速度が異常に早いことがよくわかります。



1か月ほど経つとぼうぼうに葉を広げています。間引きをするのを忘れてしまったので早急に間引く必要があります。間引きの際は、他の株の根を傷つけないようにゆっくり引き抜き必要があります。とれた若いレタ菜や白菜は家でおいしくいただきました。若葉だけあってものすごく柔らかいです。
大量に間引いたのでもはや収穫です。地面が濡れて泥がついてしまっていたのでそのようなものは処分しましたがきれいに間引きすることができた収穫物を家に持ち帰りました。間引いた後は残された株もしばらくげんなりしていましたが、2週間ほどするとまた回復して生長を再開します。

レタ菜がそろそろ収穫時になりました。普通の白菜よりも葉がしわしわしていて柔らかく、ほんのりと白菜のようなにおいがします。ラグビーボールほどの大きさと小さいのですが1か月と数週間でこの大きさにまで生長するのはものすごい速さです。

一方こちらは白菜です。レタ菜と違って色が少し濃くて芯が太くて葉脈がびっしりと 生えています。通常はこのくらいの大きさでスーパーに出荷されるのですが、今収穫しても食べられなかったため収穫は後回しにすることにしました。

この写真のようにレタ菜や白菜は回復してすぐに生長を始めます。寒冷紗の隙間から射す光を受けてすくすくと育っていくその姿は太陽のエネルギーと地中の栄養分をスポンジのように吸収して自分の体に変換していきます。

初めてレタ菜を収獲しました!レタ菜は他の作物よりも成長速度が速いので葉菜類の中では一番早く収穫することができた収穫物です。

日にあたる白菜です。可食部が丸く成長していることが分かります。大きな虫害もなくここまで育ってくれたのはすごいことだと思います。同じアブラナ科でもキャベツは虫害に見舞われるからです。やはり種から育ててほとんど寒冷紗の下で育てから虫がつかなかったのだでしょう。
寒くなってきたため霜対策のために白菜の外葉をまいて内側を守ります。白菜は麻ひもで結びます。なぜ麻ひもかというと、プラスチック紐だと地中で分解されないからです。畑にプラスチックは残したくはありません。外葉を 白菜に巻くというこれだけの作業でも、結構な保温効果があると思われます。



冬が来ると夜中の気温は氷点下を下回り、白菜の葉の内側に溜まった水分は凍って白くなりました。破壊された組織は茶色くなり、乾燥してパリパリになってしまいます。一方で外葉をはがすと内側に特に傷はありませんでした。自分の身は自分で守ることができる白菜は力強いです。

冬まで生長させていたら、6kgまで大きくなってしまいました!これは普通の白菜の2倍くらいはあるのではないでしょうか。重すぎて持つのも一苦労でした。この規模の白菜があと5つくらいあったので食べきるのに困った作物です(笑)。