秋野菜
春菊
オータムポエム
コールラビの基礎知識
春菊
科:キク科¹
原産:地中海沿岸²
旬:冬¹
オータムポエム
科:アブラナ科³
原産:中国³
旬:冬³
コールラビ
科:アブラナ科⁴
原産:地中海沿岸⁴
旬:秋⁴
参考文献:
¹やまむファーム. 「シュンギク(春菊)の栽培方法・育て方のコツ|やまむファーム」. 『やまむファーム』. https://ymmfarm.com/cultivation/veg/crown-daisy. 参照日2021/04/11.
²プロから学ぶ簡単家庭料理シェフごはん. 「しゅんぎく(春菊)- 食材辞典」. 『プロから学ぶ簡単家庭料理シェフごはん』. https://chefgohan.gnavi.co.jp/food/shungiku/. 参照日2021/04/11.
³おきたま食の応援団. 「アスパラ菜(葉菜類)」. 『おきたま食の応援団』. https://yamagata-okitama-shoku.net/shokuzai.cgi?catid=yousai&shokuzai=asuparana. 参照日2021/04/11.
⁴NHK. 「コールラビの育て方・栽培方法」. 『みんなの趣味の園芸』. https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-514/target_tab-2. 参照日2021/04/11.
成長記録
春菊・オータムポエム・コールラビは秋に播種を行ってから秋から冬にかけて育成し、収穫しました。春菊遺骸の野菜は聞いたことも食べたこともないから、いったいどんな野菜なんだろうとずっと思っていました。スーパーなどで見かける野菜ではないので食べてみたいとも思いました。先に言うと、オータムポエムとは別名アスパラ菜といって、見た目は菜の花みたいだけど茎の味はアスパラガスのような野菜です。茎の部分と葉の部分を食します。コールラビは野球ボール大の大きさの野菜で、ブロッコリーの茎が肥大したようなものです(ブロッコリーに似た葉はありますが蕾はないです)。




元肥をまいて耕し、床を作ってマルチを強いて寒冷紗をかけて下準備を行いました。そこに春菊 、オータムポエム、コールラビの種子を複数撒いて数日待つと実生が生えてきます。写真にも見えますが小さな実生がひょこひょことマルチの穴から姿を見せています。
右と下の写真は数週間後のコールラビです。すっかりと大きく育ち、葉を茂らせています。ここからは見えないので中に入って可食部をみてみましょう。
中央に少し膨らんだ部分があります。そこから四方八方に葉柄を伸ばしていることがわかります。この後さらに成長してこの部分が肥大すると食べられるようになります。コールラビは皮が厚いのでリンゴ大の大きさになるまで待ちます。野菜を育てるというのは育てるというより微調整しながら待つ、といった感覚の方が近いと思いました。
ちなみに葉は硬くてあまりおいしくないです。
数週間たつと徐々に大きくなっていきます。あともう少しだけ大きくなるのを待った方がよいでしょう。この大きくて重い可食部を下の細い茎で支えているのですから茎が硬くて強いことがわかります。不思議な生え方です。

ついにコールラビを収穫しました。根は地中にがっちりとつかまっていて抜くのに結構な力を必要としました。
より近づくとこのようになります。可食部の皮から葉柄が差し込まれているかのようにくっついています。球体の可食部を下の直径1cmほどの茎で支えています。この野菜は一体どのような花を咲かすのか気になってしまいます。
コールラビは数か月もかけて1食分の量しかとることができないので本当にコスパが悪いです。スーパーに売られていないのはそれも1つの理由なのではなでしょうか。世界中の人の分の食料を生産するのがどれほど大変か、どれほど大規模な生産をしなければならないのかは想像もつかないほどに大きいのではないでしょうか、なんて考えてしまいます。


食べられない葉、根を取り除くとこのような形になります。この写真のコールラビはいじわるそうに笑っているように見えなくもありません?
コールラビは生で食べると甘みの薄いリンゴもしくはほのかに甘いブロッコリーの芯といった味がしました。茹でるとブロッコリーの芯のようになります。おすすめは甘酢漬けで、コールラビのサクサクした食感と甘みと酸味のバランスがちょうどよくてサイドディッシュや口直しに最適です。珍しい味なのでぜひ一度試食してみることをお勧めします。
続いてオータムポエムです。オータムポエムはすくすく生長し、寒冷紗に当たってしまっている状態だったのでオータムポエムだけを外に出しました。すでに花も咲き始めている状態でした。植物が育つ速度は思っているよりも速いです。


すると葉は横にも広がるようになりました。そのまま日光を浴びて高く大きく広がりました。収穫期はすでに迎えているので葉の間伐もかねて収穫をしました。
写真に見るとオータムポエムは小松菜やちんげん菜の仲間のように見えます。アブラナ科なので間違って はいないのですが葉がすこし分厚くて丸い点に差があります。


菜の花にはたくさんの虫たちが寄ってきました。写真はおそらくツマグロヒョウモンです。花の蜜を吸っていると思われます。農業のよいところは虫が花に集まるのどかな風景です。

農園の中 でもオータムポエムは背の高い作物です。横から見るとこのように高いことがわかります。しかし多くの人が他の作物に集中していてオータムポエムは放置気味になっていました。

次は春菊です。春菊は成長がとても速いのですぐに寒冷紗に到達してしまいます。このくらいの高さになれば上部を切ってっ収獲します。一度収獲してもまた伸びてきて食べることができるので便利な作物です。この後さらに2回収穫しました。
春菊は寒さに弱いので不織布やプラスチックのシートで覆って防寒対策する必要があります。これを怠ると春菊は茶色くなって枯れてしまい再度収穫することはできなくなってしまいます。
その後収穫をせずに放置しておいたら(他の作物の消費に忙しかったのです)花も咲き始めて高さも胸の高さくらいまでに伸びました。本当は花は咲かせないほうがよいのですがしょうがなかったです。

テントウムシも菜の花に集まっていました。

冬も終わりに近づくと種ができはじめます。種があたりに散乱してしまえば他の作物の生長の邪魔になってしまうので種が成熟する前に種を処分します。冬の寒気によって葉も傷ついて食べることができなくなってしまうのでオータムポエムとはこれでさよならです。


春菊を切ったあとはこのようになります。切ったところは白くなりますが横の脇芽から葉が伸びてくるので心配はありません。
結構多くの量を収獲したのですが、あまり収穫をしたようには見えません。今後春菊は残った葉で太陽の光を吸収してぐんぐん伸びていきます。
春菊はゆでるとおいしいのですがそうすると縮んでしまいますのでその点は注意する必要があります。独特の香りがポン酢と合っておいしいです。
